一つの教科・単元の理解・学力の定着を図るためには最低3冊から5冊の参考書・問題集を制覇せよ!

あまり厚いものでなくても構いませんから、最低3冊から5冊を制覇・仕上げることが重要です。参考書・問題集は必ず最後までやりきることが何よりも肝心です。制覇した冊数よりも最後までやりきること で抜けのない安定した実力が養われるからです。複数を同時並行しても構いませんから、全部とは言わないまでも最期までやり抜きましょう。

まずは1冊やりきること(1回転)。できればそれを3回転から5回転、同じ参考書・問題集を繰り返し学習すること。

  • 同じものをやっても新しい知識は増えないじゃないか?
  • 意味がない?
  • そして時間がないから、また幅を広げたいから次に新しいものをやりたい

などと思うかも知ません。

実は、複数回転させるための時間は回数に比例してかかるわけではなく、2回転、3回転と学習するたびに、それに要 する時間は間違いなく短くなります。理解力は回転数以上に深まるのということもあり、その教科の自信をつけさせてくれるお得な方法なので是非お勧めし たいです。

仮にある問題集を1冊やりきること(1回転)に、1日3時間で週5日、月20日、正味60時間かかったとして、もう1回転させるのに次も60時間はかかると思いますか?

いいえ間違いなく60時間もかかりません。次回以降は1回目の不確実な部分、不定着な部分を中心にあたっていくので、3分の1から2分の1の時間で済むはずです。3回転目はさらにその時間は短くなります。

 一度読んだ小説は2度目はあっという間に読めてしまえるし、理解はさらに深まっています。確かに全般的なストーリーに関しての理解が2回目に大幅に変わることはないかも知ませんが、1度目は気が付かなかった部分、感じなかった部分があなたに新たなる感動を生んだり、その小説に関しての再発見ができ 、知的好奇心を満足させられることも多いと思います。

そして、自分に対し達成感・征服感を満足させるために、仕上げた参考書 ・問題集は目に付くところにおいて下さい。これらが自分に対してのモチベーションの維持 や、積み重ねた実感に貢献します。

さらにおまけがあります。仕上げた参考書・問題集だけでなく暗記で使った紙やボールペンやボールペンの芯(しん)、シャープペンの芯(しん)ケースなど、受験勉強の血と汗の結晶 を証明するものとして受験が終わるまで、さらには合格するまで取っておくのもお薦めです。

受験勉強で低迷した時にはそれらを見て「絶対あきらめない力」をもらって下さい。多分それらは「ここで投げだすの?もったいないよ!」と語りかけてくれると思います。大学受験を山登りに例える人もいますが、あなたは大きな山に挑戦しているし、長く苦しい道のりを歩いてきたが、「もうダメだ」、「やめてしまいたい」と思った こともあるでしょう。こういうことは誰でもあることですが、もしここで山道の後ろを振り返ってみれば、何としたことでしょう。 あなたが歩んできたすばらしい景色が一面に広がって見えるではないですか。今自分がいる 道程や高さに驚くとともに、かなたにあるスタート地点を見るにつけ、「ここまで来たのにもったいない」と自然と考える及ぶのではないでしょうか?自分の勉強の成果が、視覚的に見ることにより、「もうダメだ」、「やめてしまいたい」と思っても、受験勉強の血と汗の結晶 という道程が「ここまで来たのにもったいない」と思わせてくれるのです。