体調は、体と心(頭)、やる気、モチベーションも含みます。油断すると崩れやすい体調を常に整えることが受験を勝ち得るのには大変重要かつ必要です。
人生にとって受験はほんの短い一瞬のことです。あっという間に過ぎ去ってしまいます。実際、受験に直面している受験生にとっては、受験が迫ってきていると感じるまでは、とても長く感じる のではないでしょうか。受験をまだ実感していないからそのように感じるのではないでしょうか。特に、このような人は注意が必要です。
受験勉強と睡眠・食事・休憩(リラックス・楽しみ)のバランスが大切です。
受験生にとっての悩みの一つに眠気があります。受験関係者には「睡時間が足りないなら睡眠時間をトコトン削れ!」と今でもたまにこんなことを言う人がいますが、睡眠時間は最低6時間の確保は必要だと思います。勉強中に眠気が襲ってくると それを我慢するのは何よりもつらいものです。特に食事した後などチョットの時間がたつと無性に眠たくなってきます。そんなボ〜とした頭の状態では勉強を続けようとしても、なかなか効率は上がりません。
ですから、そんな時は思い切って寝てしまいましょう。ただし、数時間も寝てしまっては時間がなくなってしまいます。受験は時間との戦いであるのも一つの真実です。
では、どうしたらよいでしょう?
本当に眠たい時は90分だけ眠るのがよいと提案します。
人間の眠りの周期は90分周期なので、90分ごとに浅い眠り、深い眠り、浅い眠りと繰り返すとのことです。従って、その周期で浅い眠りの時に起きるのが上手に起きるコツ
であると言う人もおります。浅い眠りの時起きると意外に頭がスッキリします。逆に深い眠りの時だと非常に起きづらく、無理して起きると返って気分がのらなかったりし、勉強し
始めるまでだらだらと時間をかけてしまいます。ですから、眠りの周期・リズムを考えて、昼寝やちょい寝の自分にとってちょうどよい時間を知っておくことがベスト
だと思います。(でも昼寝、ちょい寝をしたら夜寝る時間は削るなど調整して下さいね)
また、15分〜30分だけ寝るとい方法もあります。「15分後(〜30分後)には起きるぞ」と自分に宣言し、目覚ましをセットして寝て下さい。たったこれだけ のことでも意外に頭がスッキリします。何度かこの方法を繰り返すと、人間には体内時計がありますので、目覚ましが鳴らなくても、ピッタリの宣言した時間通りに スッキリと目覚めたりするようになるかも知ません。本当ですよ。(偶然ではなく、人間の能力、自分の可能性の発見にビックリして下さい)
要するに、だらだらと眠たい状態でいるのであるならば、頭をスッキリとさせてから、改めて勉強を始める方がはるかに効果的であるということです。起きてすぐには頭のエンジンをスタートさせるために、簡単な計算問題や復習的な暗記物の取り組みに20分程かけることも忘れないで下さい。
人間の頭がしっかり働くようになるまでには、起床後3時間くらいかかると言われています。試験中に頭があまり働かず、ボーッした状態で試験に臨んでもよい結果は出ません。ですから、試験開始時間の3時間前に起きる 体作りが必要と考えて下さい。大体の試験は9時以降の始まりが多いようですので、午前6時に起きるのがよいのです。本番の試験当日だけ6時に起きるのもよいのですが、人間というのは生活リズム(バイオリズム、体内時計など)を持っていますので、それらを考えると、日頃から朝6時に起きることを習慣にすることをお薦めします。朝の太陽を浴びて頭に「もう活動してもよいよ」と信号を与えてあげて下さい。朝学習を是非お薦めします。
朝学習は後述のお薦めの暗記法と関連し、前日の暗記物の復習で始めたり、頭をスッキリさせるために、軽めな計算などで始め、頭を活性化してから、その日の課題に入るのがよいと思います。朝 に前日の復習ができる習慣にあるか、ないかで大きな差が出ると考えております。記憶が薄れる前に再確認と知識の定着を図ることが大切です。別に机の上でなくてもトイレ の中でも、電車の中でもよいと思います。さらにその後、1週間後、2週間後、1か月後と復習スパンを長くしていくと長期記憶によいようです。
朝、何も食べないことありませんか?
最近は、朝食を抜く人が増えているようですが、脳の働きを考えるならば、やはり朝食は必要です。
朝は胃袋だけでなく脳も空腹の状態です。脳は体重の2%の重さしかないのに、エネルギー消費量では18%も占めているとのことです。 脳のエネルギー源になるのは唯一ブドウ糖だけで、しかもブドウ糖は貯めておくことができないようですので、常に血液中からブドウ糖を補給しないとダメなのです。血液中にあるブドウ糖の何と50%を脳が消費する とのことですので、朝起きた際には、脳はエネルギー(ブドウ糖)不足に陥っています。何も食べないと脳が働かないのは自明の理です。
ブドウ糖は主に体の中で、ご飯やパン、めん類などのでんぷん質の食物から作られ、次々と脳に送り込まれていきます。朝食を食べた人と、食べなかった人との比較で絵の記憶や単語の記憶力に関しては、朝食を食べたグループが明らかに優れた成績を示した実験もあるようです。
また、一日の必要摂取量の約25%を朝食で摂ると、計算能力や創造力が高まった研究もあります。これらのことから明らかなように、朝食抜きは、記憶力が低下し、学習の能率も下がってしまいます。朝食を摂るということは、脳のエネルギー切れを補給するために必要なもの、として理解し朝食を摂るようにして下さい。 自分に合ったものでよいのです。(好評なのは甘酒です)
休憩(リラックス・楽しみ)
受験生にとって、難敵の一つがストレスです。
こんなことありませんか?当てはまりますよね。でも、安心して下さい。ほとんどの受験生では大なり小なり、これらと同じことが日常起こっているんです。あなただけでないのです。
そして、これらのことに対しても、乗り越えていかなければ合格はないのです。逆に合格した人(成功者)はこれらのことをうまく乗り越えた人なのですから、あなたもできないはずは
ありません。
ストレスを感じたら、そんな時は息を抜いて下さい。リラックスして下さい。もちろんまじめに頑張っているあなただからこそ息を抜いて下さいと言っているのです。
では、どうしたらよいでしょうか。一般的に受験生が行っていることは、
で、
等もあります。
そして、意外とスッキリするのにお薦めが、
などがあります。あなたも自分なりのストレス解消法を工夫してみて下さい。
また月に1度ぐらいは、思い切って一日、半日だけ勉強を休みにして好きなことをするのもよいと思います。
要はストレスを溜まないことだからです。受験がどうだ、成績がどうだ、大学がどうだというようなことは、一切頭からぬぐい去り、その時は「楽しむ」こと、リラックスするだけに考えを集中実行したらどうでしょう。
「楽しみ」の後は、一気に勉強に入り込んで下さい。次回の「楽しみ」を励みに頑張って下さい。
ここで、一つだけ注意いただきたいことがあります。この「楽しみ」はふだん頑張っている自分へのご褒美としての「楽しみ」でなくてはなりません。ふだん頑張っていない人が「楽しむ」ことを実行すると、もっと焦りと逃避のストレスが 溜まってしまいます。自分では「楽しむ」資格がないと解っているからこそストレスが溜まります。
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